用語集

核となる概念

効果的利他主義(英:Effective Altruism、略:EA):効果的利他主義というのは、証拠と理論に基づき世界の向上を最大化することを目指す社会運動です。効果的利他主義者はその社会運動の主義に対して一体感を持って、行動する人です。

費用対効果(英:Cost-effectiveness):ある介入に対しての費用対効果は、あるリソースから生じたインパクトの大きさを参照しています。ある寄付に対しての費用対効果は、その寄付から生じた限界効果を参照しています。例えば、100ドルをあるチャリティーに寄付すると、寄付しなかった場合と比べてどのぐらいのインパクトが追加されたか。

公平性(英:Impartiality):場所、年齢、性別などを考慮せず、全ての命を平等に評価すること。

問題中立性(英:Cause-neutrality):問題の内容にかかわらず、インパクトの大きさの基準だけで問題を優先することです。

優先順位(英:Prioritization):世界的問題の優先度は下記3つの基準で決定できます: 1) 規模の大きさ:多くの人を助ける 2) 扱いやすさ:成功の可能性が高い実用的なアクションが実施できる 3) 注目度の低さ: この問題を解決するために働きかけている人が少ない

反事実的推論(英:Counterfactual reasoning):あるアクションのインパクトを測定するために、アクションを取らない場合も考慮しないといけません。アクションを取った場合とアクションを取らない場合のインパクトの差分は「反事実的インパクト」(英:Counterfactual impact)と呼ばれています。

てこの寄付(英:Leveraged donation):時に、寄付の効果を増やすために、てこの原理を使うことができます。例えば、あるチャリティーに直接1000ドルを寄付する代わりに、1000ドル以上の寄付を集めるためのイベントを1000ドルで開催できます。

哲学

帰結主義(英:Consequentialism):あるアクションの善悪は結果だけで評価できるという道徳論です。殆どの効果的利他主義者は帰結主義の原則を守っています。

功利主義(英:Utilitarianism):功利主義は帰結主義的な道徳論の1つです。功利主義で、あるアクションの善悪は、そのアクションを取った結果「どのぐらい幸福度が高められたか」と「どのぐらい苦しみを低減したか」に基づいて評価されています。

人口道徳(英:Population ethics):人口道徳では、どの人口の構成が最適かについて様々な質問をしています。例えば、次の人口構成の中で、どちらが望ましいですか?1) 各人の幸福度が比較的に低いですが、人口をできるだけ多くすることで世界の合計幸福度を最大化する。2) 各人の幸福度が高いが、人口が少ないので世界の合計幸福度が比較的に低い。これから生まれる人の幸福度と現存する人の幸福度を平等に扱った方が良いかという質問もかなり話題になりました。人口道徳については、哲学者や効果的利他主義者の中で大きな意見の相違があります。

合理主義(英:Rationalism):認識の偏りや統計などを勉強することで自分の合理的思考を改善するアプローチです。そのアプローチを促進するコミュニティーもあります。

寄付するために稼ぐ(英:Earning to give):直接にインパクトを与えられる仕事を選ばずに、給料を最大化できる仕事をすることで一部を効果的なチャリティーに寄付するというソーシャルインパクトの与え方です。直接的な仕事より、寄付することで他の人にインパクトを与える能力をつける方が合計インパクトが大きい場合がよくあります。

寄付の誓約(英:Donation Pledge):多くの効果的利他主義者は、一部の給料をチャリティーに寄付することを誓約しています。例えば、「Giving What We Can」に所属しているメンバーは最小でも給料の10%を効果が認められたチャリティーに誓約しています。「The Life You Can Save」もそれと同じような誓約プログラムを実施しています。より一般的な誓約はこちら(英語のみ): http://effectivealtruismhub.com/donations.

存在リスク(英:Existential Risk、略:X-Risk):グローバル規模で、人間を絶滅する可能性のあるリスクは「存在リスク」と呼ばれています。壊滅的な気候変動、核戦争や悪意のある人工知能は存在リスクの例です。

メタEA(英:Meta-EA):効果的利他主義の社会運動を促進するか効率化するという目的を持った団体は、メタEAの団体です。Givewell, Centre for Effective Altruism (CEA)、The Life You Can Save (TLYCS)、Machine Intelligence Research Institute (MIRI)はメタEAの例です。